子供って見えてるの?

小児病棟は子供の様々な不思議な発言などを耳にすることがあるのですが、私がこれまで看護師として働いてきた中でいつも思っているのは、子供ってもしかして見えるの?ということです。病院で見えるというものは一つしかありませんが、入院している子供が誰かに手を振っていたりすることがあるし、それも病院の窓から何もない外に向かって手を振っていたり、私が病室に入っていくと、今看護婦さんの後ろにいたのは誰?なんて聞かれてしまうようなこともあります。でも夜中に病室に入って行く時に私の後ろには誰もいないはずなのにそんなこと言われると寒気がしてしまうなんてこともありますね。

このように不思議な発言だけであれば良いのですが、夜中に突然ナースコールが鳴り、病室に行ってみるとすごく怖い思いをしたという子どもたちもいて、本当にいろいろと話を聞く事があります。熱がある子供などに関しては熱のせいでなんとなくそんなふうに思ってしまうことがあると最初は思っていたのですが、以前働いていた病院では同じ病室で必ず子供たちが同じことを言うので、これは本当だと思ったし、子供たちにはやっぱり見えるのかもしれないと思いました。子供は純粋だから純粋な瞳には様々なものが見えると言われていますが、これは本当なのかもしれませんね。

■私たちは怖い

子供たちにしてみれば、それほど怖い思いをした場合でない限りは躊躇いもなくいろいろと話をしてくれるのですが、私たちにしてみるとすごく怖いことはたくさんあります。上記したように私の後ろに誰かいたという話や、夜なのに誰かに向かって手を振っていたりすると何が見えているのかと聞いてしまいたくなりますが、あえて聞かない方が良いと思っているので、いつも聞かないし、見て見ぬ振りをしています。

唯一1人だけ過去に入院していた子で、よく独り言を話してる子がいたのですが、この子は独り言を話しているのではなく、誰かと会話をしているような感じだったので、いつも不思議に思っていたところ、看護師しかわからないようなことを言ってたことがあるので、思わず背筋が凍った経験があります。悪いことを言っていたわけではありませんが、その子はいつも話をしている友達が教えてくれたと言うんです。でもその子には同年代の友達が見舞いに来ることもなかったし、1人部屋で入院してる子だったので、やっぱり私達には見えない何かが見えているのだと思いました。子供によって言うことなどは様々で違っていることもありますが、看護師として病院で働いていると、やっぱり子供には見えているんだと思うようなことが多々あります。